論文・レポートがうまく書けるようになる方法 – アカデミックライティング7か条

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こんにちは。今回は「インタラクティブイングリッシュ」というYouTubeチャンネルを紹介します。

Improve Your Academic Writing | 7 Useful Tips to Become a Better Writer ✍️

この動画では、Wesさんがアカデミックライティング(学術的な文章作成)のスキルを上達させるための実践的な7つのヒントを提供しています。

つまり、学術論文やレポートなどのアカデミックな文章をうまく書くコツについてのアドバイスが書かれています。

具体的には、

  • 簡潔でわかりやすい表現をする
  • 事前に文章の構成を考える
  • 公式な文章表現を使う
  • 文の構造の変化に気をつける
  • 能動態の文を使う
  • 言葉の反復を避ける
  • 添削する

という7つのポイントが示されています。

では、1~7について詳しく見ていきましょう。

簡潔さを心がける

文章はできるだけ簡潔にすることが大切です。不要な言葉を使わずに、情報をはっきりと伝えることを心がけましょう。例えば、「報告書はこれらの異常な結果の説明を提供した」は、「報告書はこれらの異常な結果を説明した」というふうに、簡潔に言い換えることができます。能動態の動詞を活用することで、簡潔な文章を書くことができます。

簡潔さは誤解の少ないコミュニケーションに不可欠です。簡潔な文章は、明確で効率的な伝達手段となります。海外や文化の壁を越えてコミュニケーションを取る際には特に有効です。

また、情報があふれかえる現代のビジネス環境では、簡潔さは重要な時間を節約します。

とはいえ、簡潔さが重要なだけでなく、その内容が相手にとって価値あるものであることも同様に重要です。既知の情報を再度繰り返すのではなく、新しい視点や洞察を提供する事が望ましいです。

文章を事前に構成する

書き始める前に、文章の構成を考えておくことが大切です。アイデアを整理し、論理的な流れの計画を立てておきましょう。これが後の文章の基礎となり、明確な主張を効果的に伝えることができます。

文章の事前構成は透明性と一貫性を確保し、読者の理解を深めます。また、細部に気を散らすことなく、全体像に集中することが可能になります。主要なポイント間の関係性をはっきりさせ、スムーズな移行を計画することができます。

したがって、文章の事前構成は、全体的な文脈の中で個々のセクションがどのように機能するかを理解するのに役立ちます。これにより、読者の注意を引きつけ、メッセージを的確に伝えることが可能となります。

インフォーマル(カジュアル、非公式)な表現を避ける

略語やイディオム(慣用句)、口語表現といったインフォーマルな表現は避けましょう。学術的な文章にふさわしくない場合があります。より公式な表現を使うことで、文章の品格が上がります。

イディオム(慣用句)

文字通りの意味ではなく、特定の意味を持つ言葉の組み合わせのことを指します。例えば、「猫の手も借りたい」や、「背水の陣」などがそれに当たります。

そうすることで、表現が最善の形になり、内容が客観的かつプロフェッショナルに伝えられます。適切な語彙を選択することは、メッセージを確実に伝え、誤解を防ぐのに有用です。

さらに、公式な表現を選択することは、読者に対する尊重を示し、自分が専門家であることを印象付けます

しかし、同時に、フレーズが過度に複雑になったり、読者が理解するのが困難になるほど専門的すぎるのを避けることも重要です。適切なバランスが重要であり、それは文脈や目的、さらには読者の背景を理解することから生じます。

文の構造を変化させる

文の構造を変えることは、文章をより滑らかで魅力的にするための重要な要素です。文には基本的に単文、複文、合文、そして混合複文の4つの基本形があります。これら4種類の文構造を使って物語を表現する例を見てみると、文の構造を変えることが、物語のリズムと統一性を向上させるためにどれほど重要であるかが理解できます。

読者の注意を引きつけ、理解を深めるために、文の構造を変えることはとても有効です。
異なる種類の文章を使用すると、テキストは鮮やかさとリズムを得ます

これにより、読者は話の流れを追いやすくなり、物語が生き生きと描写されます。

複雑な文は洗練された情報を伝える一方で、単純な文は直接的なポイントを強調します。重要なのは、文のバリエーションを持つことで、全体としての文章が適切なバランスと調和を保つことです。そして、いずれにせよ、明確さと理解しやすさを最優先にすべきです。

能動態を用いる

Wesさんは、文章の大半では能動態の使用を勧めています。その理由は、能動態のほうが文章の分かりやすくなるからです。

科学的な文書など特定の場合には受動態が適しているとも認識しています。しかし、大まかに言って文章の大部分には能動態を使うことで、行動が明確で、特定の主語に帰属することを確認できます。これはコミュニケーションの簡潔さだけでなく、全体的な明確さにも繋がります。

つまり、能動態は行動の主体その行動が明確に伝わるため、読者にとって理解しやすいのです。

例えば、「猫がボールを追った」(能動態)という文章は、「ボールが猫に追われた」(受動態)よりも直感的で、状況が頭に浮かびやすいですね。また、受動態よりも能動態のほうが、一般的に文字数が少なくすむため、情報を簡潔に伝えることができます。

もちろん、受動態が適切な場合もありますが、大半の場合は能動態を使うことで文章の明瞭さが向上します。

同じ言葉の反復を避ける

単語や思想の繰り返しは文章の質を下げる可能性があります。

Wesさんはライターに対して、彼らの語彙を多様化し、読者の興味を引き続けるために正確な言葉を用いることを勧めています。彼は特に”とても“のように使いすぎる語を避けるべきだと提言しています。

また、つなぎ言葉は、しばしば繰り返しの源になります。Wesさんは一般的なつなぎ言葉である”また”を”さらに”,”それにもかかわらず”などの言葉に取り替えることが文章全体の質を向上させる方法を示しています。

校正する際には、繰り返しのパターンを見つけ出し、あなたの言語に多様性を取り入れる努力をしてください。

さらに、様々な種類の言葉を使用してみてください。

同じ単語でなくとも、異なる単語で同じ意味を持つものを使うことがあります。これにより、文章は新鮮さを保ち、同時に煩わしさを避けることができます。

語彙を広範囲から選択することで、あなたの思考をより良く表現し、読者に対する深い理解を可能にすることができます。同様の内容であっても、その表現方法を変えることで、新たな観点から見せることができます。読者は新たな発見をするかもしれません。

添削する

最終的に、Wesさんは校正の重要性を強調します。これは多くの場合、執筆過程で見落とされがちなステップです。校正はエラーの修正だけでなく、ライターが文章の構造を洗練させ、繰り返しを排除し、全体の一貫性を保証する機会でもあります。

Wesさんはそのヒントを紹介しています。自分の作品を逆から読むということ。この独特の方法を用いると、各文が分離され、文法のエラーやタイプミスを見つけやすくなります。一貫性や流れを確認するために順に校正するか、入念なエラーチェックのために逆から校正するか、重要なのはこの至極重要なステップをスキップしないことです。

さらに、他人にあなたの文章を読んでもらうことも、校正プロセスの一部として価値があります。

新たな視点を持つことで、彼らは見逃してしまったミスや誤解を招く可能性のある部分を洗い出すことができます。

あなたが自身の書きたいことを具体的に伝えているか、また、読み手があなたの意図を理解できているかどうかを確認するためには、第三者の意見は非常に価値があります

おわりに

以上、Wesさんがアカデミックライティングのコツとして挙げた7つのポイントを見てきました。文体の工夫として文構造のバリエーションに注意を払うことや、添削によるブラッシュアップが特に大切だと言えそうです。こうした実践的なアドバイスを参考に、魅力的なアカデミック文章を書けるよう心がけていきましょう。

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