【要約】”降伏論”「できない自分」を受け入れる【高森 勇旗】

高森勇旗さんは、かつてプロ野球選手として活躍を目指しましたが、結果が全く出せずに球団を去ることになりました。
しかし、その後ビジネスコーチやライターとして大成功を収めています。本書では、これまで結果が出せなかった人が結果を出せるようになる方法が説明されています。
はじめに
人生で結果が出せないことにお悩みの方は多いはずです。自分なりに一生懸命頑張ってきたつもりでも、なかなか思うような結果が得られないことも少なくありません。そんな時、”できない自分”を受け入れ、新しい視点から行動を変えていくことが大切になります。
今の自分の選択は間違っていた
高森さんが伝えたいのは、まず「今までの自分の選択が間違っていたこと」を認めることです。私たちは、自分には能力があり物事を正しく判断できると本気で思い込んでいます。しかし、結果が出ていない以上、今までの選択は間違っていたと言わざるを得ません。
「でも」と言い訳をするな
次に大切なのは、「でも」と言い訳をしないことです。「でも時間がない」「でもお金がない」といった言い訳は、私たちを今の場所に留めてしまいます。代わりに「やってみます」と前向きな言葉を使うことで行動への態度が変わります。
心の抵抗に打ち勝つ
新しいことに挑戦しようとすると、恐怖や抵抗が生まれるものです。しかし、高森さんは「心が抵抗する方に行ってみる」ことをすすめています。怖いほど、そこに飛び込むことで自分を変えるチャンスが訪れるのです。
未完了のタスクを一掃する
結果が出せない人はエネルギーの散漫が一因とされています。そこで、未完了のタスクを紙に書き出し、「今する」「今誰かに依頼する」「実行する時を決める」「今やらない」の4つに分類して一掃することが推奨されています。
言葉を変える
私たちの言葉使いは行動に大きな影響を与えます。「難しい」「無理」といった言葉ではなく、「面白そう」「楽勝」といった前向きな言葉を使うことで、行動への意欲がわいてきます.
尊敬する人の真似をする
結果を出している人のすべてを真似することも重要です。ファッション、言葉遣い、考え方など0から100までを真似る必要があります。自分の価値観で「いいところだけ」を選ぶのは間違いの元になります。
大量に行動する
最初は成功率より圧倒的な量をこなすことが肝心です。大量の行動を通じて質が上がり、スピードも付いてくるのです。
自分を満たす
そして最後に、他者に与えるには自分が満たされていなければなりません。自分の心が満たされていれば、見返りを求めることなく誰かに与えられるようになるのです。
高森さんの体験
本書にはプロ野球選手時代の高森さんの実体験が踏まえられています。長年の過酷な練習にも関わらず6年間で1本しかヒットが打てず、結局クビになってしまいます。しかし、その経験から「自分の選択は間違っていた」と気づき、考え方を変えたことで成功できたのです。
まとめ
本書のエッセンスは、これまでの自分を受け入れ、思い切って考え方や行動を変えていくことにあります。一生懸命頑張ってきた自分を大切にしながらも、常に新しい視点から自分を更新し続ける姿勢が大切だと言えるでしょう。人生で結果が出せずにいるあなたにもぜひ読んでもらいたい一冊です。