規律は筋肉だ！ – ルーカスの感動的な物語から学ぶ 自己発見と変容[高校生に見てほしい動画]
みなさんは、ある物語や動画に触れてインスパイアされ、やる気がわいて人生を変えたいと考えたことがあるでしょうか。本日ご紹介するのは、YouTubeの「How to be more disciplined (もっと自分を律するには)」と題された動画です。６年前の動画ですが５００万回以上再生されている人気動画です。この中で描かれているルーカスという青年が、自分勝手でわがままな生活から規律正しく責任感のある生活へと変わっていく様子を描いた動画です。
ルーカスの物語は、大学進学直前の重要な分岐点から始まります。ところが母親の突然の死により、彼の人生は予期せぬ方向へ向かうことになります。この出来事が引き金となり、ルーカスは妹の世話と家計の維持という重い責任を担うことになったのです。
その後のルーカスの自らの可能性の発見と変容の物語は、規律の力を知る旅となりました。困難と成功を経て輝きを取り戻したルーカスの姿は、逆境にあっても誰しも夢をかなえる力があることを教えてくれます。
もくじ
ルーカスの物語から学ぶ教訓
ルーカスの物語からは、私たちが自分の人生で活かせる大切な教訓を多く学ぶことができます。ここではルーカスの旅の重要な側面を掘り下げ、より高い規律性を身につけ目標達成に役立てる洞察を引き出していきたいと思います。
一家の大黒柱に
ルーカスを紹介しよう。彼は大学に入ろうとしている若者だ。両親と母親、妹の3人暮らし。逆境になかなか立ち向かえないため、彼はかなり不健康な生活を送っており、パーティー、飲酒、喫煙に明け暮れている。
ある日、母親が体調を崩して救急搬送された。どんな困難も乗り越えてきた彼の人生で最も大切な人が、死の淵に立たされたのだ。母親は懸命に闘ったが、残念ながらこの世を去り、ルーカスはこの家の男となった。自分のことだけでなく、妹の面倒も見なければならなかった。
ルーカスが変容を遂げるきっかけは、母の死という出来事でした。この悲しみが彼の導きの光となり、家族の大黒柱として妹の世話をせざるを得ない現実を受け入れました。心理学的に言えば、この「理由」がルーカスの意志力の奥深くに眠る力を引き出し、困難に打ち克つ原動力を与えたと考えられます。
ルーカスのストーリーはまるで、一旦は敗れたかに見えたボクサーが思い出の中から力を得て逆転する感動的な映画のワンシーンのようです。ただし研究によれば、強烈な理由づけは一時的に意志を喚起できても無限に続くわけではないとのことです。むしろ理由づけは緩衝材的な役割を果たし、戦略的アプローチの必要性を示唆しているのかもしれません。
理由づけは、単に目標を達成するための手段ではなく、目標達成に向けた強い意志を育むための土壌としても重要です。人は、自分がなぜ何かをしなければならないのか、その理由を明確にすることで、目標達成に向けた意欲やモチベーションを高めることができます。
ルーカスのストーリーは、私たちに大きな示唆を与えてくれます。困難に直面したとき、私たちは、自分の目標を達成するための理由を改めて見つめ直し、その理由を胸に、困難に立ち向かうべきなのです。
また、理由づけは、他分野にも応用することができます。例えば、スポーツにおいては、選手が勝利するために、強い意志を持って試合に臨むことが重要です。そのため、選手は、勝利に対する強い意欲やモチベーションを高めるために、理由づけを行うことがあります。例えば、選手は、家族や友人の応援、祖国の誇り、そして自分の夢や目標など、自分にとって大切なものを理由づけとして用いることで、強い意志を持って試合に臨むことができます。
このように、理由づけは、私たちの人生において、さまざまな場面で意志力を高め、目標達成に貢献する重要な役割を果たしています。
一歩ずつ: 仕事から料理、そして学業へ
夏休みだったので、ルーカスはすぐに清掃員のフルタイムの仕事に就いた。自分と妹を養わなければならなかった。彼の唯一の目標は、毎日出勤して掃除をすることだった。毎日毎日、彼は出勤した。臨時シフトの機会には必ず参加した。彼の規律と働きぶりは揺るぎなかった。
そのお金で毎晩、自分と妹に夕食をおごった。彼は友人に清掃員をしていることを言いたくなかった。だから、夜に出かけてパーティーをしたいかと聞かれても、妹の家庭教師と夕食を作らなければならないと言うことにした。
ルーカスは毎日仕事に行く流れに身を任せ、やがて慣れていった。彼にとって、それはもう雑用ではなかった。彼は自分と妹のためにジャンクフードを買うのをやめ、毎日仕事の後に健康的な夕食を作り、次の日の朝食を用意することにした。彼はこのルーティンを続けた。仕事をしては料理、仕事をしては料理。
ルーカスの成功は、単に強い理由だけでなく、集中力の賜物でもあったと言えます。彼は複数の目標に向けて努力を分散するのではなく、一度にひとつのことに集中しました。まず清掃員としての仕事がそれで、それが習慣づけられると料理、次いで学業へ焦点をシームレスに移行させたのです。
このアプローチは、習慣形成のメカニズムに合致しています。ひとつのことに集中して習慣化した後に次の目標へ移ることで、ルーカスは意志力を計画的に配分しつつ負担も軽減できたわけです。
ルーカスのストーリーは、私たちにも大きな示唆を与えてくれます。何か新しいことに挑戦するときは、まずは小さなステップから始めることが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけ、より大きな目標に挑戦する意欲が湧いてくるでしょう。
また、ルーカスのストーリーは、習慣形成のメカニズムにも合致しています。習慣を身につけるには、少なくとも21日間の継続が必要であるといわれています。ルーカスは、清掃員の仕事から始めることで、まずは1つの習慣を身につけることに集中しました。それが習慣化した後に、次の目標に移ることで、意志力を計画的に配分しつつ負担も軽減できたわけです。
このように、ルーカスのストーリーは、目標達成のための重要なヒントを与えてくれるものであり、私たちの人生にさまざまな形で応用することができます。
以下に、ルーカスのストーリーを他分野に応用した例をいくつか挙げます。
- ダイエットや運動などの健康管理
- 新しいスキルを身につけること
- 語学学習
- 資格取得
- 新しい仕事やプロジェクトの開始
これらの目標を達成するためには、ルーカスのように、まずは小さなステップから始めることが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、目標達成の可能性が高まります。
同調圧力と事前計画
そしてついに学校が始まり、ルーカスは授業に出席しなければならなくなった。彼は一度に多くのことをこなさなければならなかったので、今度は時間をパートタイムに戻し、遅れを取らないように毎日授業に出席しなければならなかった。どんな気持ちであろうと、必ず出席した。授業に出て、家に帰って仕事をし、夕食と朝食を作る。
ルーカスは大学にいる間、ずっとこれを続けた。ルーカスは大学に通い、優秀な成績で卒業することができた。卒業後は給料の良い仕事に就き、良い習慣を維持した。やがてルーカスは妹を大学まで出すことができた。彼は結婚し、やがて妹も結婚した。二人は生涯を通じて親友であり続け、母親がルーカスのことをどんなに喜んでいただろうと回想した。彼は人生を好転させ、怠け者でどうしようもなかったのが、運命をコントロールできるようになり、真の運命の王になった。
ルーカスが直面した大きな試練のひとつが、規律を心がけようとする人に共通の“同調圧力”でした。以前の放漫な生活に誘う友人たちこそ、その象徴的存在だったでしょう。しかしルーカスには、強固な信念とif-then（こういう時は～する）テクニックと呼ばれる策がありました。
ルーカスは予め、誘惑への対応を想定しておいたのです。友人からパーティに誘われれば、妹の家庭教師があることを言い訳に断る、と。この計画的対応が、状況下での意志決定を不要にし、戦略的自制の有効性を示しました。
ルーカスが直面した同調圧力は、規律を保とうとする多くの人が経験する課題です。特に思春期の子どもにとって、友人関係の影響は大きいものがあります。
友人とうまく付き合いたい一心で、本来の信念や目標を曲げてしまうことがよくあるのです。しかし、ルーカスのように「その時はこうする」と予め対応を決めておくことで、流されずに済む場合があります。
例えば、飲み会に誘われた時に適当な言い訳を考えるのではなく、事前に「運動の計画が入っている」等と決めておく。そうすることで当日の判断を迫られずに済みます。
また、グループライン等で誹謗中傷があった時も、即座に反応せず、「忙しいので後で確認する」等と一旦距離を置く決まりを作ることが大切だと思います。
このように友人関係の影響を受けにくくするには、思春期特有の同調圧力からの回避策が必要不可欠なのです。
規律を身につける“筋肉”
ルーカスの歩みは、自己規律とは筋力のように、鍛錬すればするほど強靭になるものであることを如実に示しています。日々の実践を通じ徐々に身につけた規律が、困難を打開するとともに全体的な意志の力を高める好循環を生んだのです。
毎日水を飲む、朝ベッドを敷くといった小さな習慣から始めることがいかに大切かは、決して語り尽くせません。そうした小さな成功体験が自信となり、より大きな挑戦を可能にするからです。規律とはそうやって日々実践されてこそ身に付いていくのです。
自己規律を身に付けるプロセスは、まさに筋トレに例えられるという指摘は興味深いと思います。
筋力は少しずつ鍛えることで強化されていきますが、長年の怠慢で衰えてしまうこともあります。自己規律も同様で、実践を続けることで徐々に身に付いていきますが、根気よく続けることが大切です。
特に最初の数週間が大切で、小さな成功体験を積み重ねることで自信が高まります。例えば、毎朝ストレッチをするなど、非常に小さな目標から始めることをおすすめします。
そして徐々にレベルアップしていくことがポイント。筋トレでいえば、重りを増やしていくように、次第にハードルを上げることが理想的です。
このように、自己規律も継続こそが力なのです。小さな実践を大切にしながら成長を遂げましょう。
終わりに
以上、YouTube動画「How to be more disciplined」から、自己規律力を高めるコツをご紹介しました。
こうした実践的なヒントを活用すれば、確実に前進できるはずです。まずは身近な習慣づくりから始めて、少しずつ前に進んでいきましょう。
自己規律の修行、今日からスタートです!
