感情に振り回されずに、自分らしく生きるためのヒント[エピクテトスの言葉]

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「他人事のように自分事を捉えよ」

古代ローマのストア派の哲学者、エピクテトスの言葉です。この言葉は、私たちが自分の人生に起こる出来事を客観的に捉えることの大切さを説いています。

私たちは、自分の人生に起こる出来事を、自分事として捉えがちです。そのため、失敗やミスをすると、自分を責めたり、落ち込んだりしてしまいます。しかし、エピクテトスの言葉によると、私たちは自分の人生に起こる出来事を、他人事のように捉えることで、感情のコントロールをしやすくなるのです。
自分を客観的に捉え、コントロールすることを「メタ認知」ともいいます。

メタ認知

メタ認知とは、自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え評価した上で制御する能力のことです。具体的には、「認知を認知する」または「知っていることを知っている」という意味を持ちます。メタ認知能力が高い人は、人と適切なコミュニケーションを取ったり、仕事をうまく進めたりする能力に優れていると言われています。

例えば、仕事でミスをしてしまった場合、自分事として捉えると、自分を責めたり、落ち込んだりしてしまいます。しかし、他人事のように捉えると、ミスは誰にでも起こり得ることであり、自分だけが特別なわけではないと考えることができます。そうすることで、感情のコントロールがしやすくなり、落ち着いて対処することができるのです。

もちろん、他人事のように捉えるといっても、完全に感情を排除することはできません。しかし、感情を客観的に捉えることで、冷静に対処できるようになるのです。

この言葉は、私たちが日々の生活の中で、感情に振り回されずに、自分らしく生きていくためのヒントを与えてくれます。

以下に、この言葉を活用する具体的な方法をいくつかご紹介します。

自分の人生に起こる出来事を、客観的に捉える

自分の人生に起こる出来事を、第三者の視点から観察してみてください。そうすることで、自分事として捉えすぎてしまうことを防ぐことができます。

自分のコントロールできるものと、できないものを分ける

自分の人生に起こる出来事には、自分のコントロールできるものと、できないものがあります。自分のコントロールできるものに集中し、できないものについては、受け入れるようにしましょう。

自分の感情に名前をつける

自分の感情に名前をつけることで、感情を客観的に捉えやすくなります。例えば、イライラしているときは「イライラしています」と自分に言い聞かせるようにしましょう。これを「ラベリング」といいます。

自分の感情を表現する

自分の感情を表現することで、感情を解放することができます。誰かに話を聞いてもらう、音楽や運動で発散するなどの方法があります。

この言葉を参考にして、自分の人生をより豊かに生きていきましょう。

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