20時間の学習で、新しいスキルを身につける方法

新しいことを学びたいと思ったことはありませんか?でも、最初はなかなか上達せず、挫折してしまうことも少なくありません。

そんなあなたにおすすめしたいのが、ジョシュ・カウフマン氏の『たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術』という速習術です。

この速習術は、20時間の学習で、ある程度のスキルを習得できるというものです。

今回は、この速習術のポイントを解説します。

はじめに

ジョシュ・カウフマン氏について

ジョシュ・カウフマン氏とは、アメリカの著者、教育者、起業家です。彼はビジネスやスキル獲得に関する本を多数執筆しており、その中でも最も有名なのは『Personal MBA』と『たいていのことは20時間で習得できる』です。彼は自分のウェブサイトやTEDxで、効率的な学習法や創造性の発揮法などを紹介しています。

「たいていのことは20時間で習得できる」とは

彼が開発した効率的な学習法のことです。今回紹介する内容はこの本に書かれていることの一部です。
彼は、人が何か新しいスキルを身につける際に、最初の20時間をどのように使うかが重要だと主張しています。彼は、以下の4つのステップを守れば、たいていのことは20時間で習得できると言います。

  • 目指す目標を決め、目標達成するための項目を細かく分解する
  • なるべく自己改善で学ぶ
  • 練習に必要な邪魔なものを取り除くこと
  • 最低でも20時間練習すること

彼は、この方法をヨガ、プログラミング、タイピング、囲碁、ウクレレ、ウィンドサーフィンなどのスキルに適用して、自分の経験を本や動画で紹介しています。

彼は勉強オタクだそうで、子供が生まれてから自分の時間が極端に少なくなってしまった中で、効率よく勉強するにはどうしたらいいのか?と言うことを調べるうちに、「何か新しいことを学び それに上手くなるには1万時間かかる」というのを見つけました。
私も本でこの話を読んだことがあります。友人との会話でも1万時間の法則という話題を話したこともあります。
しかし彼は「1万時間=フルタイムの仕事で5年分に相当?そんな時間はない!」と思ったそうです。
そこで更に調べていくと、最初にこの法則を唱えたのはK・アンダース・エリクソンというフロリダ州立大の教授で、彼の研究はプロスポーツ選手や 世界的な演奏家や チェスのグランドマスターなど、ものすごく競争の激しい世界で ものすごく優れた人たちが対象の研究結果だったそうです。
「競争の激しい分野の頂点に立つには 1万時間かかる」という研究結果が「何かを学ぼうと思ったら1万時間かかる」という風に変わって行ってしまったようです。

更に彼は認知心理学について調べるうちに次のような研究を知りました。

研究者はまず、被験者に何かコツを学ぶ必要があるような、ちょっとした作業を課します。そして被験者がその作業を完了するまでの時間を計ります。
作業を与えられた被験者は最初すごく 時間がかかります。 初めてやることで下手なためです。それから練習するうちにどんどん上達します。練習の初期においては、上達が非常に早いんです。ほんの少しの練習で グッと上達することができます。
ある時点で成長が鈍化して上達するのにずっと時間がかかるようになります。
私が知りたいのは、何かをやり始めて、すごく下手な状態から そこそこ上手くなるまでには、どれくらいかかるのか、ということです。

その時間は20時間だったそうです。

計画的で集中的な練習に20時間かけたなら十分上手になれるのです。
これは、驚くべき事実です。いままで1万時間かけなければうまくなれないと思いこんでいたのに、たった20時間でいいのです。20時間というのは1日45分で1ヶ月です。

ただし、そのための方法があるそうです。20時間いい加減にやっても そんなに大きな上達は期待できません。

では、どのように練習すればいいのでしょうか?

1.目指す目標を決め、目標達成するための項目を細かく分解する。

第1に「スキルを分解する」ということ
正確に何ができるようになりたいか決めたら、そのスキルを細かく分解していくんです。私たちがスキルとして考えるものの多くは様々な異なるスキルから 構成されています。スキルを細かく分解していくと、どの部分が自分の目指すことに最も効果があるか見極めやすくなります。その部分を最初に練習するんです。重要なところから練習していけば、最小の時間で上手くなれます。

例えば、ウクレレを弾きたいと思ったとき、目標は「ウクレレで好きな曲を演奏できるようになる」という具合に具体的にします。
次に、その目標を達成するために必要な項目を細かく分解します。
例えば、「ウクレレの基本的な構造とチューニング方法を知る」「ウクレレの基本的なコードとストロークを覚える」「好きな曲のコード進行とリズムを理解する」「好きな曲をウクレレで練習する」という具合に、小さなステップに分けます。ポップソングの大抵の曲は4つ、5つのコードを覚えれば弾けるそうです。
このようにして、目標と項目を明確にすることで、学習の方向性と進捗状況がわかりやすくなります 。

2.なるべく自己改善で学ぶ

2番目は「自己修正できるだけ学ぶ」ということ
学ぼうとしていることについての情報源を 3~5個手に入れます。本や DVDや コースや その他のものかもしれません。ただしそのトピックの本を20冊集めて 「よし この20冊を 全部読破したらプログラミングの 練習を始めるぞ!」 それは先延ばしに過ぎません。
実際に練習しながら自己修正していく上で必要なだけ学ぶんです。学習というのは間違った時にそれと気付いてやり方を変えられるようになる ためにするんです。

例えば、ウクレレを弾きたいと思ったとき、インターネットや本からウクレレの基本的な知識や技術を学びます。そして、自分でウクレレを弾いてみて、どこが上手くできて、どこが改善すべきかを判断します。
このようにして、自己改善で学ぶことで、学習の効率と効果を高めることができます。また、自己修正できるだけ学ぶことで、自分の弱点や間違いに気づきやすくなります。

3.練習に必要な邪魔なものを取り除くこと

3番目は「練習の邪魔になるものを取り除く」こと
気を散らすもの、テレビ、インターネット。これらはすべて、本腰を入れて物事に取り組む妨げになります、少し意志力を使って練習の邪魔になるものを取り除くことで実際に練習をする公算が高くなります。

例えば、ウクレレを弾きたいと思ったとき、以下のようなことに注意します。

  • 練習する時間と場所を決める。できれば、毎日同じ時間に同じ場所で練習することが望ましいです。
  • 練習する前に、携帯電話やパソコンなどの通知や音をオフにする。また、テレビやラジオなどの音源も消すこと。
  • 練習する間は、他の人やペットなどに邪魔されないようにする。必要なら、ドアに「練習中」と書いた紙を貼るなどの工夫をすること。
  • 練習する際に必要なものは事前に準備しておく。例えば、ウクレレ本体やチューナー、教則本や楽譜など。
  • 練習する気分になるように、自分にご褒美を用意したり、好きな音楽を聴いたりすること。

このようにして、練習に必要な邪魔なものを取り除くことで、学習の集中力とモチベーションを高めることができます。

4.最低でも20時間練習すること

4番目は「少なくとも20時間は練習する」こと
多くのスキルには私が「苛立ちの壁」と呼ぶものがあります。目も当てられないほど下手で、自分でもそれが分かっている、すごく苛立たせられます。
自分がマヌケだとは感じたくないものです。マヌケだと感じることは練習に取り組む妨げになります。やりたいことが何にせよ、とりあえず20時間練習すると決めることで最初に直面する苛立ちの壁を越えることができ、結果が得られるだけ十分に長く練習することになります。

以上のステップに従って、毎日1時間ずつウクレレを練習すれば、約20日でウクレレが弾けるようになります。もちろん、これは一流のウクレレ奏者になるための時間ではありませんが、楽しくウクレレを弾くためには十分な時間だと言えます。

20時間の法則は、ウクレレだけでなく、英語やプログラミングなど、様々なスキルに応用できます。自分がやりたいことや目的に合わせて、必要なスキルを絞り込み、効率的に練習することで、サクッとできるようになることができます。

まとめ

何を学びたいと思いますか?
何か新しいことを学ぶ時に大きな障害になるのは 知力の問題でもなく たくさんの細々したコツを学ぶ過程でもなく感情的なものなんです。私たちの感じる恐れです。
何か新しいことを 学び始めた時に自分が馬鹿みたいに感じられるのは楽しいものではありません。大きな障害は知的なものではなく感情的なものなんです。しかし何であれ20時間を割り当てるなら、それは問題でなくなります。
何を学びたいと思いますか? 外国語を学びたい? 料理を学びたい? 絵の描き方を学びたい? あなたを熱くさせるもの楽しくさせるものは何でしょう? それをやってみましょうよたったの20時間です頑張って!

このブログでは、ジョシュ・カウフマン氏の速習術について解説しました。

この講演は、誰でも簡単に新しいスキルを身につけることができるという希望を与えてくれます。
また、学習方法や練習方法についても具体的なアイデアやヒントを与えてくれているところがいいですね。私はこの講演を見て、自分の可能性や能力に気づくことができました。もし、あなたも新しいことに挑戦したいと思っているなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

また、tedの講演の中で、カウフマン氏が実際にウクレレを演奏しています。ユーモアのあって面白い講演なので是非youtubeもご覧になって下さい。

このブログ記事が、あなたの練習の参考になれば幸いです。

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