早く寝たほうがいいと分かっているのに、”眠りたくない”と思ってしまう心理と対策

皆さんは、夜になっても眠りたくないと思ったことはありませんか?
睡眠は私たちの健康や幸福感に欠かせないものですが、時には寝ることを避けたくなる気持ちが湧いてきます。その背景には、様々な心理的な要因があります。今回は、眠りたくないと思ってしまう心理とその対策について考えてみましょう。
眠りたくないと思ってしまう心理の種類
眠りたくないと思ってしまう心理には、大きく分けて以下のような種類があります。
- 翌日に不安やストレスを感じる
- 自分の時間を大切にしたい(リベンジ夜ふかし)
- 興奮している
- 今日を生き切っていない、やり切っていないと感じる
それぞれの心理について、詳しく見ていきましょう。
翌日に不安やストレスを感じる
寝るということは、次の日に向けて準備することでもあります。しかし、翌日に嫌なことや辛いことが待っていると感じると、寝ることを避けたくなるかもしれません。寝なければ、その時間が来ないという錯覚に陥るのです。例えば、以下のような状況が該当します。
- 試験や面接、プレゼンテーションなどの重要なイベントがある
- 仕事や学校でトラブルや問題が起きている
- 人間関係で悩んでいる
- 病気や怪我で痛みや不快感がある
このような場合は、寝る前にリラックスできる方法を試してみたり、翌日のことをポジティブに捉えられるように心がけたりすることが大切です。具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 深呼吸やストレッチ、ヨガなどで身体をほぐす
- 香りや音楽、照明などでリラックスできる空間を作る
- ハーブティーやミルクなどの温かい飲み物を飲む
- 日記や手紙、メモなどで気持ちを吐き出す
- 翌日の予定や目標を明確にする
- 翌日の良いことや楽しみを想像する
自分の時間を大切にしたい(リベンジ夜更かし)
仕事や勉強、家事や育児などで忙しい毎日を送っている人は、夜の時間を自分のために使いたいと思うかもしれません。これを「リベンジ夜更かし」と呼ぶそうです。趣味や娯楽、読書やスマホなどで楽しみたいという気持ちはわかりますが、睡眠不足は健康やパフォーマンスに悪影響を及ぼします。例えば、以下のような状況が該当します。
- 仕事や勉強で忙しくて自分の時間が取れない
- 家族や友人との時間が多くて自分の時間が取れない
- 自分の興味や趣味に没頭してしまう
- スマホやネットで時間をつぶしてしまう
このような場合は、一日の締め切りを意識して、自分の時間を効率的に使えるように工夫したり、睡眠を優先度の高い仕事と同じように考えたりすることが必要です。具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 一日のスケジュールを立てて、自分の時間を確保する
- 夜にやることを減らして、朝にやることを増やす
- 自分の時間にやりたいことを決めて、時間制限を設ける
- スマホやネットの使用時間を制限するアプリや機能を使う
- 睡眠の重要性やメリットを認識する
興奮している
楽しいことや嬉しいことがあったり、興味深いことを思いついたりした時は、その気持ちをもっと感じていたいと思うかもしれません。寝るのがもったいないと感じてしまうのです。しかし、興奮状態では脳が覚醒してしまい、睡眠に入りにくくなります。例えば、以下のような状況が該当します。
- 楽しかった旅行やパーティーから帰ってきた
- 恋人や友人と楽しい会話をした
- 新しいアイデアや計画を思いついた
- 面白い本や映画やゲームに夢中になった
このような場合は、寝る前に興奮を冷ます方法を試してみたり、興味あることは翌日に持ち越したりすることが良いでしょう。具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 寝る前に暗くて静かな部屋でリラックスする
- 寝る前に瞑想や呼吸法などで心を落ち着かせる
- 寝る前にカフェインやアルコールなどの刺激物を避ける
- 寝る前に興奮するような本や映画やゲームなどを避ける
- 興味あることはメモしておいて、翌日に取り組む
今日を生き切っていない、やり切っていないと感じる
自分の一日を振り返ってみて、今日一日を無駄に過ごしたと感じると、虚無感や自己否定感が強まります。
逆に、今日一日で何か小さな目標を達成したり、自分の好きなことをしたり、人とコミュニケーションを取ったりすると、自分の存在意義や価値を実感できます。
そのため、「今日を生き切る、やり切る」ということは、虚無感から抜け出すための重要なステップです。例えば、以下のような状況が該当します。
- 朝起きて無気力になる
- 感動することがなくなった
- 無表情なことが多い
- 何事も楽しめなくなった
- 人と会うのがしんどい
- 自分がいなくても誰も悲しまないと思ってしまう
- 全ての行動に意味が見出せなくなっている
- 休日に家に引きこもる日々が続いている
- 大切にしてきたことへの価値が見出せない
このような場合は、自分の感情や思考に気づいたり、自分の価値観や目標を見直したり、自分に優しくしたりすることが必要です。具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 感情や思考を言葉にして表現する
- 自分の好きなことや得意なことを挙げてみる
- 自分の長所や強みを認めて褒める
- 自分の成長や変化に気づく
- 自分の幸せや感謝を感じる
- 自分の価値観や目標を明確にする
- 自分の選択や行動に責任を持つ
- 自分のニーズや欲求を満たす
- 自分に合ったリラックス法を見つける
- 自分に合ったサポートを受ける
眠りたくないと思ってしまう心理の対策
眠りたくないと思ってしまう心理は、人それぞれ異なる理由があります。しかし、睡眠は私たちの健康や幸福感に欠かせないものです。眠りたくない気持ちに負けずに、質の良い睡眠を取ることを心がけましょう。そのためには、以下のような対策が有効です。
- 睡眠環境を整える。
暗くて静かで快適な部屋で寝ることが理想です。温度や湿度、寝具や枕も自分に合ったものを選びましょう。また、寝室は寝る以外の用途に使わないようにしましょう。 - 睡眠リズムを作る。
毎日同じ時間に起きて寝ることで、体内時計が整います。朝は日光を浴びて目覚めましょう。昼寝は15分程度に抑えましょう。夜は就寝前2~3時間は食事や運動を控えましょう。 - 睡眠前の儀式を作る。
寝る前に決まった行動をすることで、睡眠モードに切り替えます。例えば、歯磨きや洗顔、本を読む、お茶を飲む、瞑想するなどです。この時間は自分と向き合う時間として大切にしましょう。 - 睡眠の質を高める。
睡眠中に起きてしまったり、夢を見たりすることで、睡眠の質が低下します。これを防ぐためには、ストレスや不安を解消したり、アルコールやカフェインなどの摂取を控えたりすることが効果的です。 - 睡眠の量を調整する。
睡眠の必要量は人によって異なりますが、一般的には7~8時間が目安です。自分に合った睡眠時間を見つけるためには、睡眠ログをつけてみると良いでしょう。
まとめ
眠りたくないと思ってしまう心理は、翌日に不安やストレスを感じる場合、自分の時間を大切にしたい場合、興奮している場合、今日を生き切っていない場合などがあります。
これらの心理に対しては、それぞれ適切な対策を行うことで、睡眠への抵抗感を減らすことができます。
睡眠は私たちの健康や幸福感に欠かせないものです。眠りたくない気持ちに負けずに、質の良い睡眠を取ることを心がけましょう。