”脳を鍛えて学習能力を向上させる”脳研究者のアドバイス:「この講演で、あなたの脳は変わる | ララ・ボイド | TEDxVancouver」要約

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こんにちは、このブログでは、脳の研究者であるララ・ボイド博士がTEDxトークで行ったスピーチについて紹介したいと思います。彼女は、脳が学習によってどのように変化するかについて話しています。

このスピーチは非常に興味深く、私たちの脳の素晴らしさや可能性を感じさせてくれます。以下では、彼女のスピーチの内容を要約してみました。

この講演で、あなたの脳は変わる | ララ・ボイド | TEDxVancouver

脳研究は、近年目覚ましい進展を遂げています。MRIなどの技術の進歩により、脳の構造や機能に関する私たちの理解が深まり、これまで考えられていた常識が覆されるような発見も少なくありません。

そんな中、脳研究者であるララ・ボイド氏は、次のように述べています。

脳の研究者になるには素晴らしい時代であり、私は世界で最も興味深い仕事をしていると主張したい。脳についてわかっていることは、息をのむようなスピードで変化している。そして、私たちが脳について知っている、理解していると思っていたことの多くが、真実でなかったり、不完全であったりすることが判明している。

ボイド氏は、脳に関するいくつかの誤解を挙げています。

  • 脳は幼少期にしか変化しないとか、脳は常にその一部しか使っていないという誤解
  • 成人の脳は記憶低下、脳細胞の減少などネガティブな変化しか起こらないという誤解
  • 技能を習得するには、1万時間の練習が必要だという俗説。そんな単純な話ではない。

これらの誤解は、MRIなどの技術の進歩によって覆されました。脳は、生涯を通じて変化し、成長し続けることが明らかになっています。また、脳は何も考えずに休んでいるときでも、非常に活発に活動していることもわかっています。

ボイド氏は、脳の変化は、学習によっても引き起こされると述べています。新しい事実や技術を学ぶたびに、脳は変化し、新しい回路が形成されると述べています。

この発見は、教育や生涯学習にも大きな影響を与える可能性があります。脳は、新しいことに挑戦し、学び続けることによって、より健康で活性化した状態を維持することができるのです。

脳が変化する能力はすごい

学習や経験によって脳が変化する能力のことを神経可塑性といいます。

脳は学習をサポートするために、3つの方法で変化することができます。

  • 一つ目は化学的変化。これは短期記憶や運動技能の向上に役立つ。
  • 二つ目は構造的変化。時間がかかるが、長期記憶や運動技能の長期的な向上に関係する。
  • 三つ目は機能的変化。脳の特定の部位を使うと、その部位が興奮しやすくなり、使いやすくなることである。例えば、点字を読む人やタクシー運転手は、それぞれ手の感覚領域や空間記憶領域が大きくなるという研究結果がある。

つまり、脳の変化は、脳全体で起こっており、化学的、構造的、機能的変化が相互作用しています。

学習には万能な方法がない

ボイド氏は、がん治療や脳卒中の回復治療の研究から、学習には誰にでも効果がある万能な方法というのががなく、個別化学習(personalized learning)が必要であることがわったと述べています。

つまり、学習するには自分の脳に合わせて最適な学び方を見つけることです。

例えば、音楽を聴きながら勉強する人もいれば、静かな環境で集中する人もいます。また、視覚的にイメージする人もいれば、言葉で説明する人もいます。このように、人によって脳の構造や機能が異なるため、学習には一つの方法ではなく、個人に合わせた方法が必要なのです。

脳を変化させる主な原動力は自分の行動であり、神経可塑性の薬は存在しないということです。練習ほど効果的なものはない。そして実際、私の研究によれば、練習中の難易度を上げること、言うなれば苦労を増やすことが、より多くの学習と脳の構造的変化をもたらす。

この講演で、あなたの脳は変わる | ララ・ボイド | TEDxVancouver

これは、教育や生涯学習にも関係するとララ・ボイド氏は述べています。

脳は日常生活で行っている行動によって常に変化しており、良い方向にも悪い方向にも向かう可能性がある。だから、自分の望む脳を作るために、健康的な行動を選ぶことが重要なのです。

脳にとっての健康的な行動

私は脳研究者ではないですが、望む脳を作るための健康的な行動とは以下のようなものではないかと考えます。

  • 新しいことに挑戦する
  • アウトプットする
  • 睡眠を十分にとる
  • 適度に運動する
  • 健康的な食事をとる
  • ストレスを溜めない
  • 笑う
  • 人と交流する
  • 瞑想する

これらの行動を意識することで、脳の神経可塑性を高め、学習能力を向上させることができるのではないでしょうか。

まとめ

ララ・ボイド博士は、私たちの脳が学習によってどのように変化するかについて、神経可塑性という現象を用いて説明しました。彼女のスピーチは、私たちに自分の脳の素晴らしさや可能性を感じさせてくれます。

私たちは、自分の脳のユニークな構造と機能を考えて、自分に最適な学習方法を見つけることができます。また、自分の望む脳を作るために、健康的な行動を選ぶことが大切です。

あなたとあなたの可塑的な脳は、常に周りの世界によって形作られている。あなたがすること、あなたが出会うこと、あなたが経験することすべてが、あなたの脳を変えていることを理解してください。そして、それは良い方向に向かうこともあれば、悪い方向に向かうこともある。だから、今日帰ったら、外に出て、自分の望む脳を作ってください。

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