私たちは本当に存在しているのか?[意識の謎]
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皆さんは自分が存在していると感じていますか?
それは当たり前のことのように思えますが、実は私たち自身の意識や存在について、まだよくわかっていないことがたくさんあります。
今回は、人間の意識や自己について、新しい視点から考えてみましょう。
意識とは何か?
意識とは、自分自身の存在を自覚し、周りの環境を認知する能力のことです。
私たちは日々、様々な経験をしながら意識的に行動していますが、実はその大部分は無意識下で処理されています。
例えば、呼吸や目の瞬きは意識下で自動的に行われる動作です。音楽の好みや恐怖心も脳内の報酬系や本能的反応によって生じており、意識的に選択したものではありません。
つまり、私たちが日常的に「自分」だと感じている行動のほとんどは、実は無意識下のプロセスによって引き起こされているのです。
意識の謎に迫る
ではいったい、私たち自身の意識とは何なのでしょうか。
心理学者ベンジャミン・リベットの実験では、被験者に「ボタンを押す」という単純な行為を求めました。
すると、被験者がボタンを押そうと意識する前から、すでに脳の活動が始まっていたことがわかりました。
この事実は、私たちの意識が行動を完全にコントロールしているわけではないことを示しています。
むしろ、無意識下のプロセスが先に行われ、意識はそれを後付けで正当化しているだけなのかもしれません。
意識は錯覚なのか?
さらに突き詰めると、私たちが「自分」と感じている意識自体が、脳の中で生じている一種の錯覚なのかもしれません。
目を閉じて、内側を見つめてみると、実際には何の中心も存在せず、ただ「気づき」があるだけなのです。
私たち自身に実体があり、内側から体験しているという感覚は、脳内のシステムによって作り出された錯覚の可能性があります。
つまり、「自分」という概念そのものが存在しないのかもしれないのです。
人類が手にした奇跡
しかし、そうだとしても、私たち人類は「自己意識」という能力を手にした生物として、とてつもない奇跡を体現しています。
自己を認識できる動物はほとんどいないため、この能力は宇宙の中でごく例外的なものかもしれません。
だからこそ、私たちは「生きている喜び」を心から感じ、互いに思いやりを持って接する必要があります。
自分と他者を尊重し、この奇跡を祝福する「生きている素晴らしさの日」を設けてはどうでしょうか。
人工知能と自己意識
近年、人工知能(AI)の発達が著しく、将来的にAIが自己意識を持つ可能性も指摘されています。
しかし、現状のAIはあくまでプログラムされた計算によって動作しているだけです。
本当の意味での自己意識を持つためには、私たち人間が完全に理解していない何かが必要なのかもしれません。
まとめ
私たちの意識は、実は無意識下のプロセスに大きく依存しており、「自分」という概念自体が錯覚である可能性さえあります。
しかし、そうだとしても自己意識を持つことは人類がたどり着いた奇跡なのです。
この貴重な賜物を自覚し、感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。