意識と自己存在について深く考えさせられるYouTube動画

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このブログでは、VidmeのクリエイターによるYouTubeビデオ「You (Probably) Don’t Exist」の内容を詳しく紹介します。

このビデオは哲学的な視点から意識と自己存在について深く掘り下げ、視聴者に強い印象を残す内容となっています。

ビデオの冒頭で、クリエイターは挑発的な「あなたは(おそらく)存在しない」というタイトルの理由について説明しています。

身近な恐怖体験から話を始め、無意識下で行われている行動がいかに多いかを具体例を交えながら解説していきます。

意識とは?

意識とは、自分が自分自身であると自覚することを指します。

しかし、私たちが本当に意識的に行動できているのは一部に過ぎず、大半の行動は無意識のうちに脳が自動的に行っているという現実があります。

自動化された行動の実例

呼吸と瞬き

人は一日の大半を意識せずに呼吸と瞬きを繰り返しています。

この基本的な生命維持活動さえ、大脳生命維持システムが無意識下で制御しているのです。

一時的に意識して手動操作できますが、すぐに自動化されます。

好み

私たちが好きだと感じる音楽やジャンル、食べ物は、脳内の報酬系が活性化することで決まっています。

つまり、自分で選んでいるつもりでも、実は潜在的な脳の反応によって好みが決まっているわけです。

自分の意志で決められているわけではありません。

言語処理

母語で話される言葉は、一語一語の意味を意識せずとも自然と理解できます。

外国語になると一時は意識を働かせる必要がありますが、熟練すれば無意識下で処理されます。

高度な動作である楽器演奏や運転といった技能さえ、繰り返し練習することで無意識化されていきます。

単純な運動制御

手足を意識して動かしていると思っていても、実は脳が無意識のうちにその動きを準備していることが実験で示されています。

ベンジャミン・リベットの実験では、被験者に「好きなタイミングでボタンを押す」と指示し、脳波を測定したところ、被験者が「ボタンを押す決心」を報告する前から、脳の運動準備電位が始まっていたのです。

その他の自動化機能

歩行のバランス能力、睡眠・覚醒のリズム、過去の記憶の引き出し、目に入ってきた映像や音などの感覚入力を統合する機能など、私たちの脳のほとんどの機能が無意識下で自動化されているのが実態です。

意識の役割とは?

このように、私たちの行動の多くが無意識下で行われているという事実を前に、一体意識にはどのような役割があるのでしょうか。

クリエイターは視聴者に対し、目を閉じて内なる自己を見つめ直すよう促します。

すると、意識には明確な中心がなく、ただ気づきや知覚があるだけのように感じられます。

つまり、私たちが「自己」と感じているものさえ、脳内の別のメカニズムによる構築物でしかない可能性があるのです。

自己意識は地球にユニークな現象か?

他の動物種を見渡しても、鏡に映る自分の姿を認識できる「鏡像認知」ができるのは、一部の類人猿やイルカ、象、カラスなどに限られています。

進化の過程で、問題解決力の向上といった適応的理由から偶然自己意識が生じた可能性があります。

そうだとすれば、地球外の高度な知的生命体であっても、必ずしも自己意識を持っているとは限らないのかもしれません。

自己意識は、この宇宙の中でたった一度奇跡的に起こった出来事なのかもしれません。

まとめ

このビデオが根底にあるメッセージは、私たち人類の意識こそが宇宙の中で最も奇妙で素晴らしいものの一つだということです。

確かに多くの行動が無意識下での自動化された脳の働きによるものですが、一方で内なる知覚と気づきがあるからこそ、私たちは特別な存在となりえています。

だからこそ、自分が生きている奇跡的な存在に感謝し、他者も等しく尊重すべきなのです。

たとえ自己意識が一過性の虚構に過ぎないとしても、現在を生きる私たち人類こそが、この宇宙における最も素晴らしい存在なのかもしれません。

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